【フクロモモンガの飼育完全ガイド】用品・ご飯・お世話方法などを紹介

飼育方法

くりくりなパッチリおめめに小さく愛らしいおてての持ち主のフクロモモンガ。

近年、人気急上昇中で一緒に暮らしてみたいと思っている方も多いかと思います。そんなフクロモモンガですが、まだまだペットとしては歴史が浅く、詳しい飼育方法などはなかなか見つけるのが難しいのが現状です。

そんなフクロモモンガの飼育方法について、実際に飼育経験のある私が詳しく解説していこうと思います。

この記事を見ることでフクロモモンガの飼育に必要な用品・お世話の内容・飼育の簡単な点、難しい点がお分かりいただけると思います。

飼育の簡単な点と難しい点

簡単な点

  • 抜け毛があまりない
  • 昼間は寝ているため、仕事や学校がある方でも安心
  • 維持費が安い

難しい点

  • 夜寝ている時に活発になるため騒音問題が発生
  • 爪が鋭いため、肌やカーテンなどが傷ついてしまう
  • トイレを覚えないかつ体臭があるため臭う

必要な用品

ケージ

フクロモモンガは木登りが好きな動物なので、高さのあるケージを選びましょう。目安としては、横・奥30cm 高さ60cm以上のものであれば大丈夫です。

ケージには金網タイプとアクリルタイプの2種類があります。

金網タイプは10,000円ほどで購入できるため、学生の方など金銭的に安く抑えたい方はこちらの方がいいかもしれないです。しかし、フクロモモンガの習性上、ケージにつかまったまま排泄をするため、ケージ外に排泄物が飛んでしまう可能性があります。

アクリルタイプは20,000円ほどと金網タイプよりは値段が高いものの、排泄物が外に出てしまう心配は必要ありません。また、保温面でも金網タイプよりも優れているため、金銭面に余裕がある方はアクリルケージがおすすめです。

寝床

フクロモモンガが安心して眠りにつくために、寝床を用意してあげる必要があります。「フクロモモンガ ポケット」などで検索すると、たくさんの種類が出てきます。

選ぶ際のポイントとしては、爪が引っ掛かりにくいものを選びましょう。寝床は汚れやすいため、定期的に交換できるようにいつくか用意しておくとよいです。

給水器

水を床に置いてしまうとフクロモモンガがこぼして濡れてしまう原因となるため、ケージに取り付ける給水器を用意してあげましょう。小動物用の給水器であれば、問題ありません。

登り木

フクロモモンガは木登りが得意な生き物です。ケージの中でもフクロモモンガが退屈しないように、登り木を入れてあげるとよいです。

ステージ(足場)

高さのあるケージを選ぶと上へ登るためのステージを用意する必要があります。

ご飯入れ

フクロモモンガが倒してしまわないように、ケージに取り付けるタイプのご飯入れが好ましいです。また、ステージにはご飯入れを設置できるように穴の開いたものがあったりするので、そちらのステージとご飯入れのセットを用意してもいいと思います。

野生のフクロモモンガは樹上生活を行っている生き物です。周囲の見える高い場所で食事するのが安心なので、ご飯入れはできるだけ高い場所に設置しましょう。

床材

ケージの底に敷くものになります。ペットシーツもしくはウッドチップやおがくずなどがありますが、ペットシーツには消臭効果があるためペットシーツを敷くのがおすすめです。

留め具

フクロモモンガは手先が器用なため、ケージの開け方を覚えてしまうことがあります。そのため、フクロモモンガがケージを開けてしまわないように、留め具で止めておくと安心です。

ペットヒーター&冷却ボード

フクロモモンガは暑さには比較的強いですが、寒さには弱い生き物です。冬場はペットヒーターを入れてあげる必要があります。ヒーターにはケージ内に入れるものと、ケージ外の側面に取り付けるものがあります。ただ、側面に取り付けるタイプのものはケージ全体を温めることができないので、ケージ内に入れてケージ全体を温めてくれるものがいいです。

また、夏場の厚い時期には大理石やアルミの冷却ボードなどの冷たい場所を作ってあげると、フクロモモンガが好きな場所を選べるのでよいです。

爪切り

フクロモモンガの爪は木を登るために鋭い鉤爪のような形になっています。また、爪の伸びは意外と早く、爪が長すぎると布などに引っかかりけがをしてしまう可能性があるため、定期的に爪切りをしてあげる必要があります。

小動物用の爪切りであれば特に問題ないので、お迎え時に一緒に購入しておきましょう。購入時に爪の切り方もペットショップの店員さんに聞いておくと安心です。

あると便利な用品

温湿度計

フクロモモンガを飼育しているケージ近くに置いておくことで、適切な気温と湿度を保てているかを把握できるため、できるだけ設置してあげることがオススメです。

体重計

体重を定期的に測ることでフクロモモンガの体調を管理することができます。キッチンで使用する測りを使うことで、1g単位で測ることができるのでオススメです。

キャリーケース

動物病院に連れていく際や、ケージを掃除する際に使用します。小動物用のキャリーケースのほかに、プラケースや小型ケージでも代用できます。

遊具

フクロモモンガはとても好奇心旺盛なため、ケージ内に遊具を入れてあげることで退屈しないで過ごすことができます。

蚊帳

フクロモモンガの飼育に慣れていない方は、フクロモモンガを遊ばせてあげる際に蚊帳を使用すると安全に遊ばせてあげることができます。蚊帳を選ぶ際のポイントとしては、底のある蚊帳を選びましょう。底のない蚊帳を選んでしまうと簡単にすり抜けてしまいます。

お世話内容

環境

フクロモモンガは暑さに強く、寒さには弱い生き物です。

ペットとして飼育されているフクロモモンガの適正気温は25℃~28℃適正湿度は50%前後と言われています。夏場は冷房をつけて適正な温度に保つ必要があり、冬場は暖房をつけてケージ内にヒーターを入れてあげるなど暖かくする必要があります。

また、フクロモモンガのケージの配置場所は、下記の点を避けて配置する必要があります。

  • ドアや窓などの気温の変化が起こる場所
  • 直射日光が当たる場所

ご飯

ご飯のタイミングとしては、1日1回夕方から夜にかけてフクロモモンガが起きてくるタイミングで与えましょう。

フクロモモンガのご飯としては、専用フードを主食として与えるようにしましょう。おやつとして、果物や昆虫、ゼリーなんかを少量与えてあげると喜んでくれると思います。フクロモモンガはかなり偏食な子が多いです。もし、偏った食事しか食べなくなってしまった子にはサプリメントもあるため、獣医師の方に相談してみるとよいです。

部屋んぽ(蚊帳んぽ)

部屋んぽ

ペットをケージから出して、部屋で遊ばせてあげることを部屋んぽと言います。フクロモモンガがケージの中だけで退屈してしまわないように、1日1時間はケージの外に出して遊べせてあげましょう。

野生のフクロモモンガは樹上で生活しており、その影響で運動能力はかなり高いです。カーテンをよじ登って高い場所へ行ったりするなど容易にできてしまうため、フクロモモンガを部屋んぽさせる際は目を離さないようにしましょう。

部屋んぽをする際の注意点
  • フクロモモンガが誤飲してしまうような小さいもの、かじってしまうと危ない電源コードなどには触れないように隠すなど対策の必要がある
  • 入られると困る隙間には、入れないように対策の必要がある

蚊帳んぽ

慣れていないうちは、蚊帳の中だけで遊ばせてあげる蚊帳んぽという方法もあります。行動範囲が簡単に制限できるため、安全に遊ばせてあげることができます。まず、蚊帳んぽでフクロモモンガの行動量を把握し、部屋の中で遊ばせるイメージをつけてから部屋んぽに移行するという方法もいいと思います。

掃除

床材(毎日)

床材はフクロモモンガの排泄物が染み込むことで、汚れてしまいます。そのため、毎日取り換えてあげる必要があります。

ペットシーツを床材として使用している場合は、排泄物を吸収して臭いを消してくれますが、不衛生になりやすいので、毎日交換してあげましょう。

おがくずなどを床材として使用している場合は、毎日交換するのは大変だと思うので、基本的に汚れた部分だけを取り除いてあげるだけでも良いと思います。ただし、数日に一回はすべて交換してあげるようにしましょう。

ご飯・給水器(毎日)

ご飯や給水器は雑菌が繁殖しやすいので、毎日掃除してあげましょう。ご飯入れと給水器の洗浄、給水器に水を入れる作業が必要になってきます。

掃除をする際に、餌の食べ残しや水の残った量から体調を確認することができるので、掃除ついでに確認するとよいです。

ケージ(月1回)

月に1回程度でいいので、ケージごと洗ってあげる必要があります。その際に、注意することが、フクロモモンガのにおいを残してあげるようにしましょう。例えば、ケージを洗う際は、寝床は交換せずにするなどしてあげるとよいですね。

爪切り

爪の伸びる速さには個体差があるため、爪が伸びてきたと感じたときに爪を切るようにしましょう。

フクロモモンガの爪の切り方は先端の鋭い部分を切るだけで大丈夫です。爪の中のピンクの部分まで切ってしまうと血が出てしまいます。もし、流血してしまった際は止血するようにしましょう。

まとめ

ここまでフクロモモンガの飼育方法や飼育上の注意点について紹介していきました。

いくつか注意する点があり、飼育が難しいのかなと感じた方もいるかと思いますが、それ以上の癒しを与えてくれることは間違いなしです。

少しでもフクロモモンガを飼育したいと思ってくださる方が増えたらなと思います!

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