近年人気が上昇してきているチンチラ。SNSやニュースなどでも見かけるようになってきました。
チンチラという生物に興味があるけど、飼育方法は分からないよという方もいると思います。
そんなチンチラの飼育方法について、1年5か月ほどチンチラと生活してきた私が解説していこうと思います。
この記事を見ることでチンチラの飼育に必要な用品・お世話の内容・飼育の簡単な点、難しい点がお分かりいただけると思います。
飼育の簡単な点と難しい点
簡単な点
- あまり鳴くことがなく、鳴いてもそれほど大きな声ではない
- においがあまりせず、お風呂に入れてあげる必要がない
- 毛は抜けるが、気になるほどではない
難しい点
- なんでもかじってしまうので、かじられると困るものには対策が必要
- どこにでもうんちをしてしまう
- 寝室でチンチラを飼育する場合、夜行性のため、騒音対策が必要
必要な用品
チンチラの飼育に必ず必要なものは、以下になります。
- ケージ
- 寝床
- 給水器
- 食器
- 牧草入れ
- 砂浴び容器
- ペットシーツ
- ステージ
- 回し車
- チンチラ用の砂
- かじり木
ケージ
チンチラは基本的にケージの中で飼育します。運動神経が高く、運動量も他の動物と比べて高いため、高さと幅のあるケージが必要になります。おすすめは「イージーホーム80ハイ」という、高さと幅ともに文句なしのケージになります。しかし、値段や部屋の大きさ的に厳しいという方は、「イージーホーム60ハイ」という、幅が少し狭まったケージでもよいかと思います。
寝床
チンチラは狭くて暗い場所を好む傾向にあります。そのため、チンチラが安心できるための場所を用意してあげる必要があります。市販の寝床は木製のものと陶器のものがあります。木製のものはかじり木の代わりになってくれる反面、チンチラがかじってしまうため、定期的に交換する必要があります。陶器のものは、交換する必要がないうえに、掃除がしやすく清潔に保つことができるという特徴があります。うちでは見た目が好きなことから木製のものを使用しています。
給水器
器に水を入れてしまうと、チンチラがこぼしてしまい、濡れてしまう可能性が高いです。そのため、チンチラが水を飲むための給水器を設置する必要があります。
食器
ご飯を入れる容器になります。チンチラが倒してしまわないように、陶器の容器を用意することがおすすめです。
牧草入れ
牧草を入れる容器で金属のものと木製のものがあります。金属のものは、耐久度が高く長持ちするという特徴があります。木製のものは寝床と同じように、チンチラのかじり木の代わりとなってくれますが、定期的に買い替える必要があります。私の家では、かじり木は別に用意しているので、耐久性の高い金属のものを使用しています。
砂浴び容器
チンチラは定期的に砂浴びをすることで体を清潔に保っています。砂浴び容器としては、チンチラ用の砂浴び容器が販売されていますが、代用として金魚鉢や米びつを代用して使用している方もいます。うちでは、見た目がかわいいことと、チンチラが砂浴びをしている姿が見やすいことから、金魚鉢を砂浴び用の容器として使用してます。
ペットシーツ
チンチラのケージの下に敷くためのものになります。薄めのものだと、おしっこなどが漏れ出てしまうことがあるため、厚めのものを使用することをおすすめします。
ステージ
チンチラがケージの中を自由に動くことができるように、足場を用意する必要があります。ケージの中に設置する用のステージが販売されているため、それを買えばOKです。
回し車
先ほども記載したように、チンチラは運動量が多いため、ケージの中に回し車を設置する必要があります。
チンチラ用の砂
チンチラ用のきめの細かい砂が販売されていますので、そちらを購入すればOKです。いくつか種類があり、それぞれで砂の大きさが変わってきます。うちでは値段重視でこちらを購入していますが、チンチラちゃんはとても気に入ってくれています。個体によって好みが違ってくるので、その子にあった砂をゆっくり見つけていくとよいですね。
かじり木
チンチラは前歯が伸び続けるげっ歯類という分類に属しています。そのため、歯を削るためのかじり木を用意する必要があります。かじり木として売られているものであれば、どれでもOKです。
あると便利な用品
尿石除去剤
チンチラを飼育しているとケージの中でおしっこが固まってしまい、ウェットティッシュではきれいに掃除することができないことがあります。そんな時に、こちらをシュッと吹きかけるだけで、綺麗に掃除することができるため、一つ購入しておくことがおすすめです。
ペットヒーター
かなり冷え込む冬場などにペットヒーターをケージ内に入れてあげ、暖かい場所とそうでない場所を作ってあげるとチンチラが好きな温度の場所を選ぶことができます。そのため、冷え込んでくる11月~3月に設置してあげることがおすすめです。
温度計・湿度計
チンチラは温度や湿度に敏感な生き物です。そのため、温度計と湿度計を部屋に設置して、チンチラ飼育に適正な環境に保つために参考にするとよいでしょう。
お世話内容
環境
チンチラは厚い毛皮に覆われているため、寒さに比較的強く、暑さには非常に弱い生き物です。
ペットとして飼育されているチンチラの適正気温は15℃~23℃・適正湿度は30%~40%と言われており、夏場は冷房、冬場は暖房をつけて温度を適正に保つ必要があります。
また、チンチラのケージの配置場所は、下記の点を避けて配置する必要があります。
- ドアや窓などの気温の変化が起こる場所
- 直射日光が当たる場所
ご飯
チンチラのご飯は牧草とチンチラ用のペレットになります。基本的にチンチラの主食は牧草で、ペレットは牧草では足りない栄養を補ってくれる餌となっています。
牧草
牧草はいつでも食べられるようにケージの中に常備しておきましょう。朝と夜で1回ずつ、牧草を補充する形で大丈夫です。
ペレット
ペレットは、成長期の生後半年頃までは体重の3〜5%g与えます。それ以降は徐々に減らしていき、生後1年頃には体重の1〜3%g与えます。個体によって、痩せやすい子や太りやすい子がいます。体重を測りながら、その子にあったご飯の量に調節していきましょう。夜に一回与える形で大丈夫です。
部屋んぽ
1日に1回以上、1時間ほど部屋に放して遊んであげる必要があります。部屋んぽをする際には以下の点に気を付ける必要があります。
- 誤って食べてしまうような小さいものを部屋に置かない(ジャンプ力が非常に高いため、机の上なども置かないように)
- なんでもかじってしまうので、かじられると困るものには対策をする
- 狭い隙間などにも入ってしまうため、入られると困る箇所には対策をする
砂浴び
チンチラは皮膚からラノリンという油性分が分泌されています。チンチラは砂浴びをすることで、このラノリンを調節するだけでなく、毛についた汚れなどを落とします。
毎日1回、5分ほど砂浴びをさせてあげます。砂は最低でも週に1回は交換してあげるようにしましょう。
チンチラは体臭がほとんどなく、体を水で洗う必要はありません。体を水で濡らしてしまうと、チンチラには大きなストレスとなってしまいます。獣医さんの支持等ではない限り、水で洗うことはやめましょう。毛にべたつく汚れなどが付き、どうしても洗いたい場合は、ウェットティッシュで拭くとよいです。
掃除
チンチラのケージ内は、糞やおしっこによって汚れてしまいます。そのため、毎日ケージ内を簡単に掃除してあげることが必要です。ペットシーツの交換と特に汚れやすいケージ床をウェットティッシュで拭けばOKです。また、月に1回はケージを解体して、隅々まできれいに掃除してあげましょう。
まとめ
ここまでチンチラの飼育方法や飼育上の注意点について紹介していきました。
いくつか注意する点があり、飼育が難しいのかなと感じた方もいるかと思いますが、実際に飼育して慣れてくるとそれほど難しいものでもありません!
少しでもチンチラを飼育できそうだと思ってくださる方が増えたらなと思います!
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