イタチのような怖い見た目とは裏腹に、やんちゃで甘えん坊な動物フェレット。
近年では、ペットショップに行くと小動物を置いているところならだいたい見かけるようになってきました。
ペットショップやSNSでイタチのような動物を見かけたけど、あのフェレットってどんな生き物なの?と思っている方のために、フェレット飼育経験のある私が記事にまとめてみました。
少しでもフェレットに興味を持っていただけたらと思います!
歴史

現在普及しているフェレットは、野生のヨーロッパケナガイタチまたはステップケナガイタチを家畜用として改良したものと言われています。
約3000年ほど前からヨーロッパで狩り用として飼育されており、今でもイギリスやオーストラリアでは狩猟の動物として活躍しています。
日本でペットとして認知されたのは1993年春、米国人のマイケル・E・コールマンがフェレットを日本に輸入して紹介したころと言われています。その後コールマンは国際フェレット協会を設立し、フェレットの普及に努めました。
それから徐々にペットとして飼育されるようになり、現在ではペットショップでフェレットを当たり前のように見かけるようになりました。
生態

大きさ
大人のフェレットは体長35~50cm、体重500g~3000gほどで、平均するとメスの方が小さくなる傾向にあります。
小型犬よりは少し小さく、軽いといった大きさになります!
活動時間
フェレットの活動時間は、昼行性と夜行性の間の時間帯の「薄暮性」の動物です。夕方の18時頃や、早朝の5時に起きて活動し始める子が多いとされています。
フェレットは基本的に一日の約18~20時間を眠って過ごすといわれています。活動時間以外は丸まって寝ているので、実際に飼育すると寝ている姿を見ることの方が多いですね。
無理やり起こすと起きてはくれますが、体に力が入っておらず、眠たそうにしています(笑)
寿命
フェレットの寿命は約6~8年と言われています。ハムスターよりは長く、犬や猫よりは少し短いといった長さですね。
もちろん個体差があり、ギネス記録では15年も生きた子がいるとされています。
性格
フェレットはやんちゃでマイペースという性格をしています。言い換えると、小さな子供と同じ性格をしています。
何にでも興味を示し、おもちゃにしたり遊び場にしたりします。また、怒られると遊んでもらえると思うのか反抗しているのか、余計に同じことをしようとしたりします。
もちろん個体差はありますが、平均すると元気で遊び好きな子が多いですね。
ペットショップに行って、フェレットを触らせてもらったりすると一目で分かると思うので、ぜひ近くのプットショップに足を運んでみて下さい!
特徴

なつくどうか
フェレットはもともと人懐っこく、遊んでくれる人が大好きです。また、名前を読んだら来てくれるほどに仲良くなることもできます。
中には噛み癖のある子もいますが、根気強く接することで仲良くなることが可能です。赤ちゃんのときに多少の噛み癖があったとしても、自然と直る子が多いといわれています。
うちで飼育していたフェレットは、小さい頃は噛み癖があり悩んでいましたが、成長するにつれて噛み癖はなくなり、名前を呼ぶと来てくれたり、たくさんなでさせてくれるほどに仲良くなることができました。(最後まで、足をおもちゃだと思ってかじて喜んでましたが・・・笑)
におい
ペットショップでお迎えをするフェレットであれば、通常 避妊・去勢手術を済んでいるためにおいはかなり抑えられています。
しかし、それでもフェレット特有の獣臭がします。
フェレットを置いている部屋に入ると、ムッっとフェレットのにおいがします。においに敏感な方だと余計ににおうかと思いますので、一度ペットショップでフェレットのにおいをかがせてもらうといいかと思います。
ちなみになぜ、避妊・去勢手術をしていると匂いが抑えられるかといいますと、フェレットのにおいの原因は皮脂にあるからです。避妊・去勢手術をすることで皮脂の分泌が抑えられ、においも抑えられるというわけです。
トイレは覚える?
フェレットはしつけをすることでトイレを覚えてくれます。
どのように覚えさせるかですが、フェレットは隅っこにトイレをするという習性があります。また、においがする場所にトイレをする傾向にあります。
それらのことから、フェレットが一度排泄を行った場所にトイレを設置するとよいです。もしくは、先にトイレを設置しておき、トイレ以外の場所に排泄した場合には、すぐに掃除して間違った場所で排泄してしまわないようにします。
毛は抜ける?
毛は抜けはしますが、毎日掃除機をかけなければいけないというほどではありません。
また、フェレットには換毛期という毛が生え変わる時期が春と秋に存在し、その時期は毛の抜ける量が増えます。しかし、この時期であっても犬や猫と比べると毛の抜ける量は少ない傾向にあります。
値段

カラー | 値段 |
セーブル | 30,000~80,000円 |
シナモン | 65,000円~100,000円 |
プラチナ | 60,000~75,000円 |
アルビノ | 50,000~150,000円 |
ホワイトファーブラックアイ | 100,000~150,000円 |
アンゴラ | 80,000〜120,000円 |
フェレットは輸入元のファームとカラーによって値段が変わってくるのですが、大まかには上記の範囲内に収まってきます。
ノーマルカラーのセーブルは比較的お手ごろな価格帯の個体が多いですが、希少な種類のアンゴラになると値段は高くなります。
まとめ
これまでフェレットについて説明をしていきましたがいかがだったでしょうか。簡単にまとめるとフェレットには以下のような特徴があります。
- 体長35~50cm 体重500g~3000g
- 薄暮性
- 平均寿命 6~8年
- やんちゃでマイペース
- 人懐っこく、仲良くなることができる
- フェレット特有のにおいがする
- トイレはしつけることができる
- 毛は抜けるが、それほど気にならない
少しでも、皆さんがフェレットに興味を持ってくださればと思います!
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